第50章 ♢冷たく甘く愛おしく(黒尾鉄朗)パニーニの日 完結
「姫凪~?」
『…もうダメです。
身体がバラバラです』
「そりゃ大変。
集中治療じゃね?」
まぁ、あの後一回で
止まるわけなく
しゃぶらせては突っ込んでと
お猿さん全開な俺を
『…一週間くらい我慢させますよ』
じとっと睨む姫凪
「オニか!!
一週間生殺しとか
俺死ぬっ!」
ガキみたいに姫凪に駄々こねて
じゃれ付く俺に呆れながら
『じゃあ一週間……なんでもない』
何か言いかけて止める姫凪
「どうしたァ?」
おや?と思って顔を覗き込むと
「ちょ、なに泣きそうに
なってるんですかァ!?
ヤリ過ぎた!?どっか痛くなったか!?」
涙を溜めた姫凪
慌ててヨシヨシと頭を撫でると
『違う…一週間逢わないって
言おうとしたんですけど…
想像したら寂し過ぎて…』
泣かれるよりも厄介な
煽り爆弾を投げ付けられた