第50章 ♢冷たく甘く愛おしく(黒尾鉄朗)パニーニの日 完結
「お前ねェ…
ヤラれたいのかヤメて欲しいのか
どっちですかァ?!
さすがにこれ以上は
お前が壊れるから
我慢するつもりだったのにさ…」
逸る心を抑える様に
ギュッと身体を抱き締めると
『…えっと…さっきの”ダメ”
取り消せますか?』
小さく耳に届く声
「へ?」
『寂しくなったら…その…
甘いの欲しくなっちゃいました…』
続いて届く媚薬の様な
甘い声に
「もう”止めて”は聞けませんケド?」
『言いませんよ…
鉄朗…大好き』
理性はアッサリ融けてしまう
「今の1/10でも学校で
デレる気は?」
それだけでも絶大な
虫除け効果は期待出来そうだけど
『ありません。』
だろうねェ
まぁ、良いか。
「上等…二人きりの時にシッカリ
回収するから覚悟しろよ?」
『はい…』
悪い虫なんかブロックしてやるよ
専門職だしな。
お前の全力を感じれるなら
きっとそれが最善だろう
これが俺らのデフォ
最高に冷たくて
最高に甘い
最高のパートナーを
優しく激しく抱き寄せた