第50章 ♢冷たく甘く愛おしく(黒尾鉄朗)パニーニの日 完結
『な、にするんですか…
こんなの恥ずかし…ンんっ』
生意気な唇を塞いで
もう一度
「見つめたらどうなりますかァ?」
クスッと笑ってみせる
もう今日のツンツンは
使い果たしたろ?
そろそろ本気で
『見つめられ、たら…』
「姫凪…チャント俺見て言って…?」
俺にデレて?
軽く合わせるだけのキスを繰り替えし
耳の奥を犯す様に
低く甘く声を落とす
ほら、限界なのが俺だけじゃねぇって
その顔で声で身体で
俺に伝えろよ
『鉄朗…融けちゃいそうです…
ドキドキし過ぎて…死ぬ…』
膝の上で真っ赤な顔した姫凪が
俺を見つめて
『このまま死んじゃわないように
…おまじない、して…
…イッパイ、シテ下さい…』
唇を奪い返してくる