第50章 ♢冷たく甘く愛おしく(黒尾鉄朗)パニーニの日 完結
「チョット冷たくないですかァ?
たまにはデレてください…
姫凪…好きー…」
俺がどんなに優しく囁いても
甘い言葉を送り込んでも
『もっと冷たくしないと
頭冷えないみたいですね…』
ほら、なァ?
俺の彼女、布施 姫凪は
さっきのモブが言うように
エロい顔してるし
キレイでスタイルも良い
ただ死ぬ程
「そんな事したら
僕死んでしまいます。
ほら、よく言うだろ?
ウサギは寂しいと死ぬんだぞー?」
『鉄朗はウサギじゃありません。
むしろ一回死にますか?』
デレない!
そりゃあもう凍るかと思うほど
冷たくされるンですぅ!
「…ブッフォッ!」
「研磨ァ!なにニヤニヤしてんですかァ!
前髪ちょんまげにすんぞー!」
「ちょ、クロ止めてよ
自分が甘えさせてもらえないからって
おれに当たらないでくれない?」
広くなった視界に
顔を歪めて
「姫凪、クロがいじめる
タスケテ」
シレッと姫凪に甘えに来る