第6章 ♉幸せ日和(木兎光太郎)生誕記念 完結
「姫凪
こっちこっち!!」
『待って…光太郎…まだ…
走れない……』
「姫抱きしろって事か?」
”違う!”と怒る姫凪の手を引いて走る
情事後
少しだけ休んだ俺らが向かう場所
それは…
「間に合った!」
屋上
『う、わ!綺麗!』
「だろ?この時間が一番綺麗なんだよ
お前に見せたかった
てゆっか俺が
お前と見たかった」
夕日が街を照らして
燃えてるみたいに綺麗な景色
「制服デートの締め括りは
此処でって思ってたんだ
この風景はいつも一人で見てたから
女と見るのは初めてだ
あんな事があったからじゃなくて
此処は姫凪と来ようって
決めてたんだ」
姫凪を後ろから抱き締めて
コツンとオデコを頭にぶつける