第49章 ♑熱く熱く近く(赤葦京治)819の日記念 完結
「暑…ッ
姫凪さん大丈夫ですか?」
夕暮れでも流石に暑い森の中
激し過ぎた情事に
一気に心配になる
愛しい人の身体と機嫌。
『せっかくの双子コーデが
グチャグチャです…
どうしましょうね?京治くん?』
…ハイ。
マズイことに、すこぶる不機嫌ですね。
さて、どうしましょう?
「合宿終わったら
可愛い服買いに…」
『…アイちゃんとのお揃い…』
駄目か!
「じゃあアイさんのも
一緒に…」
『京治がアイちゃんの見立てるの?
サイズ聞き出して?』
駄目だ!黒尾さんに殺される。
「じゃあ…」
いつも以上に不機嫌なお姫様に
アタフタしてると
『…ブッフォッ!
ウソウソ!怒ってないよ!』
底抜けに明るい声を含んだ風が
冷や汗で更に濡れた俺に抜き抜ける