第48章 ♡誓いは始まり(牛島若利)生誕記念 完結
『ケーキ食べる元気あるの?』
「お前が用意したものなら
残すわけにいかないだろう」
『そうだけど…明日の朝
胃もたれしそうだよ?』
小さいホールの名前の書かれた
チョコに口を付ける俺を見て
笑う姫凪
その指にはキラリと光る誓いの証
想像以上によく似合ったソレに
「そこまでヤワではないぞ
それに…腹ごなしはするつもりだ」
俺の頬も口も緩んでしまう
『まだ足りないの!?
さっきから何度も…』
「誕生日のワガママだ、許せ」
『…フフ、許す』
甘い掛け合いに更に緩む顔を
『ねぇ…お祖母様は
まだ反対してる?
私の事…』
少し硬くして
姫凪が俺の隣に寄り添う