第48章 ♡誓いは始まり(牛島若利)生誕記念 完結
祖母は昔気質な人で
姫凪をあまり歓迎していない
姫凪と何度か会いに行ったが
会ってくれた事はない
ただ…
「あぁ。
あの通りの人だからな
でも、大丈夫だ」
それがどうした?
それで変わる気持ちなら
俺はお前を選んではいない
『若利??
まさか駆け落ちとか考えてないよね!?』
「そんな事するわけないだろう
お前との関係は逃げ出す様な
ものではないからな」
『じゃあ…』
「もう忘れたのか?
さっき誓っただろう?
この先ずっと一緒に歳を取ると」
光る指輪をなぞり
細い手を温める様に握る
『…前途多難だよ?』
「だからどうした?
二人なら大丈夫だ
一緒に歩もう
良いか?姫凪」
『はい。喜んで』
誓いの指輪が光る手を引き
熱い口付けを何度も送り合い
誓いの言葉をもう一度重ね合った
それは新たにスタートを切る
門出の言葉。