第47章 ♉捨て猫プリンセス(及川徹)及川徹 生誕記念 完結
「アキラちゃんはー?
姫凪みたいな子
タイプじゃん…もしかして……」
「良いの?良いなら
準備はいつでも万端だけど??」
前髪を指で遊ばせながら
笑う顔に
ムッとした顔を返すと
「冗談に決まってんだろ…?
俺が可愛い弟分の好きな子
犯す鬼畜に見えるか!」
「見える…アキラちゃんと
岩ちゃんは
いつも美味しいところを
持ってくじゃん…バーカバーカ……」
あの子だけは
持ってかないでよ…
オレは分かってなかった
あの子はたまたま
今、家に居るだけで
いつかはあの子と別れる日が
来るって事を
鐘木に調べさせたから
身元はすぐ分かった
布施 姫凪
意外にも良家のご令嬢だった
ま!及川さんちには
敵わないけど!
って、そんなのどうでも良くて。
問題は
何でその良家のご令嬢が
公園で小汚い格好で
泣いてたか。って事。
向こうの親御さんは
保護への感謝より
いつ姫凪が
戻ってくるかしか口にしないらしい
なんかきな臭いよね?
オレは姫凪を
部屋に呼んだ
真相を聞く為に。