第6章 ♉幸せ日和(木兎光太郎)生誕記念 完結
「えっと…ここがどうした?」
まさかここで思いっ切り
ボコられるとか!?
『ホントに何されても
文句言わないの?』
まじか!?
黒尾くんの彼女乗り移った!?
「おう、姫凪の気が済むならな」
若干ビビリながら応えると
姫凪がユックリ近付いて来て
シュルリとネクタイを解く
「姫凪?」
『座ってジッとしてよ
動いたら怒る』
コクリも頷き
部室のソファーに腰掛けると
ネクタイが顔の前で垂れ
目の前が一気に暗くなった
「おい…」
『今まで…ココで何人としたのよ…』
耳元の声は怒ってる様にも聞こえるけど
『チャント応えて!』
「覚えてねぇ…とりあえず
ヤリたくなったら連れ込んでたから」
『イッパイした?』
耳だけじゃなく心に響いて来るのは
「した…」
『バカ…って
私も言えないけど…
バカ…バカ……』
姫凪の悲しみに満ちた声