第46章 ♉願い事は…(木兎光太郎)七夕企画2018 完結
「仕方ねぇだろ!
姫凪からエロい事されるとか
レアだし!
いつも俺ばっかエロい事してて、よ…ンァ!」
今度は俺の声を一瞬で奪う
姫凪の手
細い指が暴れたがってる
俺の自身に軽く触れては
擽るように動いて止まる
「生殺し…かよっ
もっと触って、ングッ!」
俺の強請る声を止める様に
姫凪の指に力が入り
ゴシゴシと陰茎が扱かれ
『反省は?光太郎…』
色っぽい声が俺の胸の突起辺りに
吐きかけられた
「悪かった…
だって…俺の知らない所で
お前が男とって思ったら…
頭上手く回んねぇし…
嫌だった…スゲェ…
何でも知ってるって
自惚れてたから、さ…」
与えられる刺激に
荒くなる息で
途切れ途切れになる言葉
女々し過ぎる自分の言葉に
情けなくて
しょぼくれそうだ
これで振られたら
立ち直れねぇ
そんな事を思って
眉が下がる俺の視界が
『…やっぱりダメ!
スイマセン!
そんな顔しないで!』
柔らかいタオルと
甘い声で急にクリアになった
「へ?」
止まったシャワー
押し当てたらタオルを退けると
『ごめん…なさい
拗ねちゃいました
光太郎に疑われたのが
悔しくて』
きっと俺より情けない顔の姫凪が
「えっと…
その一瞬で許したくなるカッコは
ナンデショウ?」
一糸纏わぬ姿で俺を見上げてる