第46章 ♉願い事は…(木兎光太郎)七夕企画2018 完結
スケベとか俺が言うな?
分かってるけど!
「…あぁ…やっちまったぁ…
愛想尽かされるヤツじゃね?」
言っちゃったモンはしゃあねぇよな
「なんで…こうなるかな…」
頭からぶっかけた
熱いシャワーに濡れて
下りていくツンツンに立てた髪
「風呂から出たら
スライディング土下座して
”疑ってスイマセン”って叫ぶか?
それともエロいゴメンナサイで
俺得謝罪…」
『エロいゴメンナサイってなに?』
「ん?そりゃあ…
気持ちよくして許して貰って
俺もエロい事で来て
一石二鳥な…」
ん?んん?
今の声…は!?
『へぇ…疑ったくせに
エッチな事するんだ…』
「姫凪!?」
シャワーに紛れる声に
目を開けようとするも
次から次に落ちてくる水滴に
視界がぼやける
「姫凪、シャワー止めろ
ぐわっ!口にお湯が…っ!」
『嫌っ!
このまま!』
「なんで、だ…ゴホッ!」
噎せながらも
もしかしたら
このまま別れを
告げられるんじゃねぇかと
焦って暴れる俺を
『エロい事されるのは
私じゃなくて
光太郎だから、です!』
一瞬で大人しくさせる
姫凪の声
その声が
「ん?エロ?
姫凪がエロって言った?」
『言った!
なに疑ってるの!
疑う様な事…
今までした事ある?
ねぇ?どうなのよ?』
目を瞑ってるからか
余計に艶めかしく聞こえ
「ゴメンナサイ…
反省してマス」
『反省してる身体じゃない!!』
言葉とは裏腹に
俺の息子は期待に胸踊らせてしまってる