第45章 365/365ー毎日ー(北信介)生誕&ファン様300人記念
「え?北さん?!」
「そのミックスモダンは
俺のお替わり…」
「急いでんねん
スマンな
もう一枚頼んで焼いて貰い
ほな、行くわ」
熱い袋を下げて
足早に向かったのは
「良かった
まだ居った…お疲れさん」
姫凪の居る教室
『信介、どないしたん?
忘れ物…って
教室ココちゃうやん!
てゆっか信介が忘れモンとかナイナイ』
縛ってた髪ほどき
俺を見る顔は
イタズラな笑顔
それは普通の高校三年生の女子の顔やけど
「ちゃう事あらへん
姫凪に用事があったから
戻って来た」
俺の胸を攫う
綺麗な笑顔
やばい、グッと来た。
なぁ?姫凪
お前は?
俺にグッと来たり
するんか?
『ウチに?なに?
まさか手伝ってくれるとか?
ありがたいけど
もう終わった。
後は帰るだけや』
席を立つ姫凪の手を取り
「なら、ちょうど良かった
座り、頑張ったご褒美や
色気ないけど堪忍な?
美味さは保証する」
お好みの入った袋を押し付ける