第43章 ♡笑顔の効き目(天童覚)生誕記念 完結
「うわ!天童?!
居たのか!?
オマエ姫凪ちゃんを一人にして
危なかったぜ?」
知ってるヨ
タイミング間違っただけだヨ
『覚…あの…ごめ…』
やばい。
俺のせいなのに…
「それは後で聞くから
こっちおいで?」
止まれそうに、ない!
『覚?あの瀬見くんとは何も…』
「良いから!」
驚く姫凪の声を
遮ぎって
グイグイ手を引いて
人気のない校舎裏へ
何にもないなんて
当たり前。
知ってるヨ
知ってるケド
「楽しそうに話してたネーー?
イケメン英太くんに
助けられてトキメイタ?」
俺以外に
あんな笑顔見せんなヨ
『ちょ…な、ん…っ!?』
子供じみた嫉妬が
姫凪の言い分を唇で塞いで止める