第41章 恋色のバースデー(烏養繋心)生誕記念 完結
「うわぁ!オバチャン!悪ぃ!
若い!若いってば!」
「「オバチャン強ぇ!」」
充満する笑い声
「ほら、料理運んで来てちょうだいよ〜!」
「酒もなー!」
美味そうな匂いに
キラキラしたHAPPY BIRTHDAYの文字
ガキみたいでも
お祝いはテンション上がるし
コイツらの気持ちは嬉しい
けど…
「…まー、あれだ。サンキュ…」
心の奥がシクシクすんだ。
「は?まだまだこれからだぞ?繋心」
「スマン、嬉しいけどよ…
俺…今日は帰るわ
姫凪の事気になって
笑える気しねぇし」
豪華な料理も
酒もプレゼントも
全部放棄して良い
今日聞きたい
今聞きたい
”おめでとう”じゃなくても
例え辛い言葉でも
「俺は今すぐアイツの声が
聞きてぇんだ
何回でも繋がるまで足掻いてみるわ」
俺には姫凪が一番のプレゼントだ。