第6章 ♉幸せ日和(木兎光太郎)生誕記念 完結
しばらくして
再びドアが開き
『着れた…けど…やっぱり…
恥ずかしい…』
りんごみたいに赤い顔が
チラリと覗く
「隠れんな!出て来い!」
勢い良く姫凪を引き込むと
見慣れ過ぎてた灰色のブレザーが
紺色のスカートがリボンが
なんの変哲もない
梟谷(うち)の制服が
「スゲ…お前天使…?
超可愛い!
明日から仕事これでする?」
姫凪が着てるってだけで
一気にキラキラして見えた
『バカな事言わないで!
制服とかホントまともに
着た事ないから
ソワソワ感半端ない…』
裾を気にしながら
オドオドしてる姫凪
分かってねぇなー
だから着せてんだよ