第6章 ♉幸せ日和(木兎光太郎)生誕記念 完結
それから数日
誕生日当日は
『光太郎…これは……なに?』
「見たら分かるだろ?着ろよ」
『無理!!』
姫凪の小さな抵抗から始まった
姫凪に手渡したのは
梟谷学園の制服
もちろん未使用
姫凪の為に誂えたから
サイズもピッタリだ
「学祭だぞ?
制服のが気分出るだろ!」
『でも!恥ずかしい…!
もし知った人に会ったら…!』
「良いじゃん?
俺のオンナって自慢する
絶対似合うから着てみろよ
お前の為に作った制服だ
俺からのプレゼント着れねぇ?」
制服を持ったままモジモジする
姫凪に
「じゃあ、誕生日のワガママ
一個目…
これ着たお前が見たい
コレでも駄目デスカ?」
ちょっとズルいお強請りをしながら
パクリと唇に噛み付くと
『うぅ…笑わないでよ…
制服なんて…似合わない…かも…』
ブツブツ良いながら隣の部屋に
着替えに行く