第41章 恋色のバースデー(烏養繋心)生誕記念 完結
「いや、悪いのは俺だから…
送れなくてスマン。
これ、置いてく」
酔いはスッカリ醒めたのに
ガンガンする頭の中
繋がらない電話を握り締めながら
夜の道を歩いた
LINEを送って見ても既読が付かない
電話は繋がらない
もうこうなったら
俺が国外に行くしかねぇ…
そんな事を考えだした
誕生日直前。
着信音が鳴り響いた
「姫凪!?」
きめ付けて出た俺の耳に響いたのは
〈残念でしたー!
この浮気モンー!
バチが当たったんだぞ!
分かってんのか!このバカ繋心!〉
嶋田の声だった
「浮気なんかしてねぇだろ!
バチくらい、いくらでも
貰ってやっから…
姫凪返せや神様コンニャロ」
ドンドン萎む声
低空飛行のテンション
〈繋心…〉
「嶋田ぁ…!明日
俺の代わりに烏…」
慰めてくれるハズの親友からは
〈自業自得だ。
バレー部のコーチサボったら
烏養監督にチクッからな!
代役もしねぇぞ!」
ドシャットくらって
ドン底に叩き落とされる