第41章 恋色のバースデー(烏養繋心)生誕記念 完結
「(おい、繋心!
良いのか!?お前、姫凪ちゃんが…)」
嶋田が慌てて俺に耳打って来る
姫凪…良くない。
でも…
「大丈夫…飲むだけだろ…」
ささくれ立った心が選んだのは
一時の楽しさだった。
後悔する事なんか
分かってたハズなのに。
田舎の小さな居酒屋だ
そこまでムードが盛り上がるわけはない
それでも…
「へぇ!繋心って
バレー部のコーチしてるの!?」
「ま、まぁな…」
「つっても、コイツが凄いんじゃなくて
コイツのジッチャンが
凄ぇかったんだけどな!」
話は盛り上がる。
「繋心、今度バレー部の試合とか
見に行っても良い?
勝ったら私、奢っちゃう!
ね?次の試合っていつ?」
「んー…近くで言えば
練習試合くらいしか…」
「それ見に行くとか結構勇気要るよね…
高校生だらけでしょ?浮いちゃうねー」
「気にしなきゃ良いべや」
仲良くなるには十分なわけで。