第41章 恋色のバースデー(烏養繋心)生誕記念 完結
「繋心?」
考えなきゃ良い事まで連れて来る
そんな夜は…
「悪ぃ、今日は帰るわ」
寝るに限る。
生ビールを飲み干して
席を立とうとした
その時。
「一緒に飲みませんかー?」
甘い声が後ろの席から聞こえて来た
「「マジ!?」」
たっつぁんと嶋田が勢い良く振り返り
「「どうぞ!!」」
二つ返事で席に招く
「おい…お前ら…」
「お兄さんも座りなよ〜
まさか三対三なのに
帰るとか言わないよね?」
「うるせぇ!俺は帰…!?」
俺のシャツを引く声に
振り返ると
「どうしたの?
私の顔に何か付いてる?」
キラキラした笑顔。
「あ、いや…全然…」
「そ?じゃあ、飲も!
私、サクラ!
お兄さんは?」
「…繋心…烏養繋心」
「繋心だ!私の事はサクラで良いよ!」
止まった理由は簡単だ。
普通にタイプだった。
人懐っこい笑顔が
どことなく姫凪に似てたし
「繋心ー!乾杯しよ!」
「…おー、乾杯」
甘い声と柔らかい肌が
最近色々冷えきってた俺には
とても心地良かった。