第37章 ♓それはまるで奇跡の様な…(月島明光)生誕記念 完結
「なぁ?ワガママ聞いて?
愛し合いながら迎えたい
俺の一年で一日の日」
無謀にも思えるワガママを
『分かってるでしょ?
明光の、願いは私の願い…だよ。
ワガママじゃないよ?
私も…それ…シタい…
明光に抱かれながら
一番におめでとうって言いたい、よ?」
無謀にも丸呑みする
小さな小さなお姫様
「おい、無理は…」
その応えだけで
胸いっぱいのはずだったのに
『無理じゃない…
明光が、お熱治して?
明光のお注射なら…きっと…治るのよ?』
今日は尽く予想を上回ってくれるな
誕生日のサプライズにしては
驚かせ過ぎだっつの。
悔しいじゃん?
だけど、やっぱり
「お注射…欲しい…?」
『ん、欲しいよ
いっぱい…シテ』
最高に幸せだ