第37章 ♓それはまるで奇跡の様な…(月島明光)生誕記念 完結
「いじめられてたのキミのくせに。
全くキミも昔から、変わらないね
アニキ贔屓で…
相変わらずエッチな子」
蛍が固まる俺の横を通り過ぎ
布団を捲って姫凪の頭を撫でて
何かを囁き小さな紙袋を押し付けた
「こ、こら!蛍!
勝手に見るな!!
なに言った!?ってゆっか
その袋はなんだー!」
あまりの近距離に
固まってた時と身体は解凍される
蛍と姫凪の間に割り込み
威嚇する様に睨む俺をスルーして
「もう教えて貰えるよ
ね?姫凪?
僕をパシリに使ったんだから
これ以上、巻き込まないでよね
アニキも。
もうチョット大人になるよーに。
後数時間でまた一個歳取るんだから」
あの不敵な笑み浮かべて
蛍は部屋から出ていってしまった
二人きりになった部屋
カレンダーに目を向ける