第37章 ♓それはまるで奇跡の様な…(月島明光)生誕記念 完結
「…はぁ、ガキ過ぎて逆に神。
そんなのとっくに分かってるから
別れたんデショ?
それなのに、何を血迷ったのか
僕に見せられないくらい
クタクタにするとか。
どうせ姫凪が僕に頼った理由を
話してくれないから
逆上したんデショ?
よくやるよね。
今までウザイくらいラブラブ見せつけたの
何だったの?って感じ」
蛍の絶対零度に凍えさせられ
「な、なんでそれを!」
タジタジしてる俺を
「ヤキモチからの暴走は
昔からデフォだから?
もう何回目だよ
ガッツリスケベの兄ちゃん。」
更に凍らせる蛍の冷めた言葉。
返す言葉もない俺の代わりに
『蛍くん…明光いじめたら
ダメなのよ…?』
姫凪の、か細い声が
蛍と俺の間に落とされた