第36章 ♤そのままの二人で(松川一静)生誕記念 完結
アッサリ引いてしまった赤を惜しむ様に
キスを落として
「さて、さっきの顔の意味
教えて?」
姫凪をギュッと抱き締めると
『…イヤ…だけど…?』
ほら、返ってきた赤。
まぁ、反抗はご愛嬌かな?
「ふーん、ならいいや…」
『…!?』
でもそれで逃してやんねぇよ?
「なんて言うと思う?
アユミに何を相談したか知んねぇけど…」
余裕ある風に装うのは
もう止めた。
「えっと…だ…
…あんまり妬かせてくれんな。
また暴走して泣かせたらとか
考えてたのに
それすら考えられなくなるくらい
グチャグチャになっから」
俺は俺で
『…良いじゃん。
なってよ…私だって…
なるんだから…
馴れ馴れしく話しかけられて
ヘラヘラしないで…
モテるな…バーカ…!』
お前はお前
飾らず背伸びせず
そのまんまが良いよね?
良いだろ?