第35章 Bitter Sweet(二口堅治)バレンタイン2018
だって裏を返せば
「じゃあ、もっかい?
いや、もう何回目か分かんねぇけど
これで最後。
聞き逃さないで下さいよ?」
言えって言ってんだろ?
チャントした
”愛の告白”をもう一度。
「初めて見た時から好きになって
今も進行形で好き
俺と付き合って?姫凪さん」
手を握りしめ
キメ顔満開でした告白に返ってきた
『…私、だけで居てくれるなら』
少し捻くれたビターな甘さ
だけどそれは俺次第で
「微糖なの?姫凪さんて」
『…可愛げなくてゴメンナサイ』
「全然?変えてあげるよ?
俺好みに…ね…
…先ずは思いっきり
甘くなろっか?姫凪」
きっと天井知らずな甘さに変わる
『え?なに?
思いっきり?姫凪?』
「パニくり過ぎ!
やりにくい!」
『なにするのよ!?』
「期待してるくせに…」
なんて、な?
さすがに最後までは我慢する…
『え!?なんでバレ…ンンン』
とか、言わなくて良かったぁぁ!