第35章 Bitter Sweet(二口堅治)バレンタイン2018
やば、なんか色々
弁解したいのに
「俺の事スキって事で
いいわけ?それ?
告白?なぁなぁ?」
浮かれ具合がヤバい。
何言われても
『…告白、しないって言ってんの!
あーん、してくれる
彼女居るクセに…!』
「まだ居ないスけど?
彼女にしたい人は居るのに
告白しないとか言われたしさー」
もう折れる気しねぇわ、マジで。
「アーン、して?
それ、俺ンでしょ?
先輩の彼氏にシテよ?ね?」
強引にチョコの箱を取り上げて
リボンを解いてフタを開ける
甘い匂いを前に顰めっ面のまんまの先輩
「さっきの、俺からの告白なんだけど?
伝わらなかった?」
ムニッと頬を抓る
『…うん』
あ、これウソだ。
でも、嬉しいウソだ。