第35章 Bitter Sweet（二口堅治）バレンタイン2018

数ヶ月前

早くバレーしたくて
廊下ダッシュしてたら
先輩にぶつかったんだ。

”すいません”と”気を付けて”の後
顔見て一気に湧き上がった感情

「可愛いっ！名前なんスか？
その上履き三年？
俺、二年の二口！二口堅治！
アンタは？」

知りたくて堪らなくて
問い詰めて

『…え？布施だけど…
なに？』

引かれたんだよなー…

「彼氏居る？
居ないなら俺とかどう？
優良物件スよー！」

それでも俺は退けなくて
必死に先輩に纏わりついて

『……悪いけど
軽い人って苦手。
ごめんね？』

心バッキバキ。

「軽くないって！
マジ、ホント、真剣！
ほら…こんな事…したいくらい」

手を取って引き寄せて
軽く頬にキス

「あ、シテも良いなら
こっちが良いケド？」