第29章 ☆キミとボクとキイロ(御堂筋翔)生誕記念 完結
『翔くん…』
「なん?」
『怒っとる?』
「べーつにー」
情事終わり
しばらくして悪化した
姫凪の体調
熱は上がるし
声は枯れるし
ボクが来る前より
悪くしかなってへん
「せやから煽んな言うたやろ」
ガッツいたボクが言うことやないけど
『ごめん…だって…』
「なんですぅー?」
アホ、心配過ぎて死ねるやろ。
『ホンマは
昨日から死にそうやってん。
必死に気張ってたけど
フラフラしててな…』
その上、意味不明なカミングアウト
キミィやっぱりアホなん?
「ほなら、なんで!」
『…死ぬなら翔くんの腕の中で…
そう思った…
そこなら死んでも幸せやもん…』
擦り寄る身体は熱くて
フニャフニャ
それやのに
『ごめん…翔くん
迷惑やんな…ごめん…
でも、側に居りたかってんもん!
寂しくて死にそうやってんもん!』
強く光ってボクを捉える眼