第28章 ♤伝えなきゃ伝わらない(花巻貴大)生誕記念 完結
「ゴメ…」
「なに怒鳴ってンのよ
ヘタレ巻。
誘われたアンタが困るとか
頭痛いとか言ってたの
姫凪聞いてたんだから
アンタがいつまでもヘタレだから
姫凪から誘ったんでしょーが!
それを生意気に困った!?
素直に喜びなさいよ!」
コッワーッ!!
反撃怖いから!!
「だからそれは…!」
「なによ?
言い訳したいなら
本人の前でしなさいよ」
俺のネクタイを引っ張り
更に鋭い視線をぶっ刺してくる
「だって姫凪は桜木と…」
少し怯んだ俺の耳に
「とりあえず先生付けような?
ガッコだったらゲンコツだよ花巻」
クソ爽やかな声が響く
声の方に視線を送ると
桜木…先生が呆れた顔で立っていた
「はい?なんの状況?
てゆっか!姫凪は!?」
「えー?教えないとだめ?」
ムカチン。
爽やかな顔が更に
イラッとさせるんですけど?
「先生?まさか姫凪に
また、なんかしたんじゃ…」
相手が男なら手加減しねぇぞ
姫凪になんかしてたら
ぶっ潰す。