第28章 ♤伝えなきゃ伝わらない(花巻貴大)生誕記念 完結
「ちょ、まじ…姫凪が
連れて行かれ…」
「自業自得だって言ってんでしょ
姫凪の誘いが困るなら
本人に言えっつーのよ
影で不満相談とか女子か!」
俺を壁に追い詰め
ギロリと睨む
はい?なんの事?
「ちょい待ち…
不満?なんの事?
我慢はしてたけど…
不満とか思った事ねぇけど?」
「姫凪が聞いたって言ってんの
徹に相談してたんでしょ?
姫凪に誘われて困ってるって
姫凪の事好きじゃないの?
それとも誰かともうヤッてんの?
なら、あの先生に譲ってあげたら?
その方が姫凪も…」
「いくらマコちゃんでも
それ以上言ったら怒るよ?
誰が姫凪を好きじゃないって?
桜木に譲るわけねぇべや!」
マコちゃんの声を遮って
ガンッと壁を殴ると
マコちゃんの肩が
ビクリと揺れる
シマッタ相手は女子なのに
本気で怒鳴っちまった