第28章 ♤伝えなきゃ伝わらない(花巻貴大)生誕記念 完結
そして…あれ?
『え?貴大…!?あの…当たって…』
お尻に何やら硬いものが??
まさか!これってアレ?!
お尻を押し上げ始めるソレを
ソロリと首を回して確認しようとしたら
「ごめん…変な意味でなく!
あの…姫凪…大丈夫!
俺待つから、な!
だから落ち着くまで…
ゲームしよ!な!」
貴大が私を降ろして
大きく距離を取ってテレビ台の下から
ゲーム機を取り出す
変な意味…ない?
私とはイヤ…?
『…うん…ありがと…貴大』
ねぇ、魅力ないかな?
「おう!」
いつもよりもキラキラ見える笑顔で
笑いかけテレビに視線を
移してしまう貴大に
ションボリ俯いてしまう心のまんま
いつもと変わらない時間を過ごして
家に送り届けられる
「姫凪、また明日な」
『うん…』
「じゃあな」
”頑張んなよ?
お花巻ならチャント
受け入れてくれるんじゃない?”
甘いキスが終わり
もう離れないとイケナイ空気
出来た隙間に吹き込んだ
冷たい風に
マコさんに言われた言葉が
運ばれて来た気がして
俯いた心がグッと奮い立つ