第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
「捻くれてる分
木兎さんより質が悪い
あの人は馬鹿…ンン!単純ですけど
野生の勘だけは凄いし
何があっても真っ直ぐですからね?
油断してたら持ってかれますよ?
あの人の暖かさは
寂しい人を引き寄せるんですから」
馬鹿発言をかき消せてないのは
置いといて。
赤葦の言葉は
妙な説得力があり
「妬いてないわけないでしょう?
表に出すだけが全てじゃないでしょう?
非がある方が拗ねてどうするんですか?」
グサッと突き刺さる
「だってさ…あんな言い方…
俺だって傷付いてんですぅ…」
それでもまだ
拗ねモードが抜けない俺に
「だから。先に傷付いてんのは
姫凪さんでしょう?
”やっぱりチャラ男のままだった”って
思うのは当然だし
遊ばれてるとか思ったかもしれませんね
自暴自棄になって
大変な事に…」
赤葦が追撃してくる