第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
「で?それでなんで揉めてるんですか?」
俺の話した事のあらましに
赤葦が首を傾げてる
「いや…だって…」
「”だって”じゃなくて。
目の前で他の女とイチャつかれて
怒らない方がおかしいでしょう?
妬かれない方が良いんですか?」
「いや…マコは従姉妹だし
それにハムちゃん…妬いてないって」
あの冷めた態度が
痛かった言葉が胸を締め付ける
「…黒尾さん」
赤葦がポンと肩を叩く
優しくすんな
泣くのは嫌な…
「馬鹿ですか??
ここまで鈍感な人
木兎さん以来ですよ」
「はぁあ!?」
優しくする気なしかよ!
木兎と一緒にされるとか
涙引っ込んだぞ!こら!