第23章 ♑世界最速のプレゼント(赤葦京治)生誕記念 完結
姫凪さんの
胸に顔を押し付け
移った木兎さんの香りを消す様に
ゴシゴシと擦り付けてる
『京治…ごめん…
そんな落ち込まないで?』
「落ち込む…
…俺が一番に気付きたかった…
風邪いつから?
まさかこの前
玄関で無理矢理したから?」
顔を覗き込むと
目も潤んでる
泣きそうな顔してる
これは結構熱が高い感じですよね?
『違う…よ?
ホント…最近変な気候じゃん?
温かったり寒かったり…
だから調節大変で…』
言い訳しながらも
相変わらず泣きそうな顔の
姫凪さんを
「熱高いですよね?
喉は?咳は?
姫凪さん…気付かなくて
スイマセン…」
ギュウッと抱き締めながら
俺も泣きそうになってしまう