第23章 ♑世界最速のプレゼント(赤葦京治)生誕記念 完結
『…んン、ごめ…ん…
黙ってたの怒ってる?
京治だけ来てたら
サクッと言って
甘えちゃうつもりだったんだよ!?
でも、皆が居たから
体調悪いって言い出し難くて…
隠してた…だ…け』
キスの合間に声を届ける姫凪さん
「木兎さんには
気付かれましたけどね…
…どっちが彼氏なんだか…って
感じですよね…情けない」
その声を遮る様に
キスを繰り返すと
『え!?まさか
それで拗ねてるの!?
相変わらずヤキモチ妬きー!』
俺の膨れた頬を潰して
クスクス笑い出す姫凪さん
それが一番ですけど…
「俺の事まだ分かって無いんですか?
…気を使って来ない?
そんなわけ無いでしょう?
何を置いても駆け付けますよ
アナタを癒やすのは俺だけだって
思ってるんですから
呼び付けろよ…
気を使う仲じゃないだろ……」
小さくズレた
姫凪さんとの感覚も
結構キテるんです。