第23章 ♑世界最速のプレゼント(赤葦京治)生誕記念 完結
そんな俺の腕の中で
姫凪さんが
『違うって言ってるじゃん!
薄着で寝たからだし!
京治悪くないのに
なんでそんな顔するの!
せっかくのバースデーイブに
風邪引いて私のがゴメンでしょ!
ごめ、ん…今日は…イッパイ…
たのし、く…!』
感情をコントロールし切れないのか
ジタバタ暴れて
声を枯らしだす
「姫凪!?
ちょ…落ちついて…
謝る事なんか…」
『だって!
京治が泣きそう…
…私の…せい、で…』
グスグスと鼻を鳴らして
俺にしがみついて
子供みたいに涙をポロポロ流す
姫凪さん
本当に、貴女って人は。
優し過ぎなんですよ
そんな貴女には
「じゃあ…思いっきり
ワガママ言いますから
叶えて下さい…」
『ん?なに?』
「今から朝まで
俺にイッパイ甘やかされて下さい
熱も吹き飛ぶくらい
甘く…貴女を癒やしたい…」
俺も最大限の甘さでお返ししなきゃ
カッコつかないでしょう?