第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
泣きべそをかきそうな私に
[少し遅れる]
追い打ちの様なLINE
『あかーん…早く来てやぁあ…!』
オッケーのスタンプを押しつつ
悶える事数分
「ごめん!姫凪ちゃーん!」
予想よりは早いけど
「すいません。姫凪さん」
予想以上に
『自分のせいやな?赤葦?』
リア充爆発しろ状態やんな?これ?
「姫凪さん?!
いや…誤解…な事もありませんけど…」
『せやろなぁ?首ントコ
可愛い蚊ぁに食われてんで?』
首元を指差すと
「え?いや、まさかそんなハズは…
ナナにそんな事する余裕は…」
『ほー…余裕ない位…
お楽しみやったみたいやなぁ…?』
ギロリと睨むと
「…いや…足りな…ンン!」
取り乱す赤葦。
『人を待たせて何してんねん!
罰として今からしばらく
ナナちゃん没収や!
サッサとお家帰り!』
キッと威嚇して
赤葦を追い払い
近くのカフェに入る