第2章 出会い
怖すぎて顔が上げれなかった。
足音はどんどん近づちてくる。
私の前まで来て音が止まった。
恐る恐る顔を少しあげる。
下駄を履いている?
さらに上を見る。
赤い着物?に黒い帯?
よく見ると狐の尻尾のようなものが
九本。
さらに上を見る。
男の人のような顔に赤色の目。
狐耳がある。
目が合った。
しまった!
私、完全に真上見てるじゃん!
どうしよう。
目があった状態のまま考える。
体が動かない。
どうしよう…どうしよう…。
ただ頭の中を同じ言葉が
ずっと回転している。
その場は静かで何かと気まづい。
何か話そうとしたが、言葉が出ない。
焦っていると、
「こりゃまた派手だね〜」
と言われた。