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*妖怪松*【おそ松さん】

第2章 出会い


送ってくれた人にお礼を告げると
その人達は帰っていく…。



とうとう1人だ。


こんな山奥に派手な格好で
変じゃないのかな…?
と思いながら当たりを見渡す。


誰もいない。

まぁ


ここにいる方がおかしいか…。
と思いながら
自分の手を見る…。



自分の体が今日で無くなるのか…。
お疲れ様。今までの私。
と別れを告げた時だった。


カサッ




と落ち葉をふむ音が
した気がした。


そっちを振り向くと、誰もいない。


その時 辺りが暗いことに気づいた。



私は意外に臆病なので、
腰を抜かして後ろにあった
大きな木の幹にうずくまった。


怖い…。ただひたすらに怖い…。


誰もいない山奥。真っ暗な闇。


今日死ぬのに何今さら
怖がっているのやら。と



心の中で冷静さを出して
慰めたが怖いものは怖い。


目が良いからなおさら怖い。
うずくまって顔を隠したいが
着物姿なので
さすがに無理で、手でとにかく
何も見えないように目を塞いだ。


するとまた




カサッ




と聞こえた。
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