第3章 その日の夜は…?
「全部」
全部って…
『私、おそ松が思ってるほどいい子じゃないからね?!』
「なわけないよ!」
『あるよ!おそ松が本当の私を知らないだけでしょ?!』
「知ってるよ!
だって俺だよ?!そんなの人見ればどういう人なんかすぐにわかるよ?!」
『じゃあ…』
「皆に沢山の責任を押し付けられながらも文句一つ言わずに頑張ってきただろ?」
『…!』
図星…(´Д`;)
泣きそうな私に
「ずっと生まれた時から君のことは知ってたよ
ずっと小さい頃君は
何もかも嫌になって
家から逃げてきて
この森に入って迷ってたよね?
覚える?」
そう言えばそんなこともあった。
私は迷い込んだ森で泣いていた。
その時誰かに泣きじゃくりながら話していたのは、はっきり覚えている。
私は生贄の子と言うと、
その人は
[俺君のこと気にいった!
将来俺の嫁にする!約束な!]
と言った。
その人はとても優しく私も
とても大好きになっていたので
思わず
[うん!!!!!!]
と言った。
そんなことを思い出す………