第7章 *優しいとこも好きだけど【菅原孝支】
「えっ…ちょ、スガ…っ」
太ももに這わせてくる彼の手。
じっと私を見つめて私を離さない。
キスされたかと思うといつもより長くて、深い。
…そして激しい。
「んー?あれ、もうギブ??」
口が離れたかと思うとスガは意地悪そうに笑う。
さっきから見せるその笑顔、見るのは今日が初めてだ。
スカートの中に彼の手が滑り込んでくる。
…いつもキス止まりだったスガがこんなことしてくるなんて。
キャパオーバーした私の頭はもう限界寸前。
私が女の子としてみて欲しいなんて言ったから??
…でも、嫌じゃない。
「んぁっ、スガ、くすぐった…ぁ」
「まだいけるべ??…可愛いよ、シホ」
あぁ、もうズルい。
いつもの過保護なお母さんはどこに行ったの。
ここにいるスガは随分大人びてて、意地悪で…
そんな彼に私はされるがままになっていく。