第4章 *敬語系男子【赤葦京治】
嫌なくらい響く水の音。
ぐぐっと指が入ってきて、奥にあるぷくりと腫れ上がったそこをいじってくる。
……だめだ、力が抜けてく。
「はぁんっ、んあっ!!」
「1番声出したね、そんなにここがいいんだ」
赤葦は少しだけ楽しそうにしてるけど、私にはもう余裕がない。
理性もそろそろ切れる。
…溺れてもいいよね、赤葦?
赤葦の首に手を回してぎゅっと抱きつく。
意識が飛びそうになってつい、怖くなって赤葦の近くにいきたくなった。
「シホ、イキそう?いいよ、イッ…」
「京治」
赤葦の声を遮って彼の名前を呼ぶ。
その瞬間少しだけ、ピクッと赤葦の体が震えた。
「どんな京治も好きだよ…っ」
そうして私は意識を手放した。
………今思うと恥ずかしい。
滅多に京治なんて呼ばない。
イク瞬間に名前を呼んで抱きついて、なんて。
あ、私だけイッて赤葦をそのままにして意識を手放しちゃうなんて…
「……あー、なんかごめん赤葦」