第4章 *敬語系男子【赤葦京治】
赤葦と一瞬目があって、ドキッと大きく胸が鳴る。
かっこいい、じっと見つめられたい。
「あ…っ!」
赤葦はちゅっと首筋に吸い付いた。
感じたことない感覚に思わず声が溢れる。
「…油断してると危ないですよ?シホさん」
「……っ!!」
わざとだ。
わざと赤葦は敬語を使った。
分かってる、
私がドキドキすると分かってて言われてるってことは。
…でも、でもそれでも、赤葦はズルイ。
私のこと理解してるのがズルイ。
そして、敬語がとてつもなく似合っているのがズルイ。
赤葦は何度も首筋にキスをして、たまに強く吸い付いてその後は優しく舐める。
その緩急がもどかしくて、私を虜にする。
「珍しく大人しいですね、そんなにいいですか?」
ニコッと優しげに笑ってるのに、手は意地悪でわたしの太ももをゆっくりと撫で回す。
触られてしまうかもしれない恥ずかしさと、
なんでそこばっかりなのという気持ちが混ざって、もう自分ではコントロール出来なくなりそうだ。