第4章 *敬語系男子【赤葦京治】
「…脱がしますね」
そう言って彼は一度太ももから手を離し、上に着ていたオフショルに手をかけた。
人に脱がされるってこんな感じなのか。
赤葦の手が肌に当たってくすぐったい。
上全てを脱がされ、恥ずかしくて手で隠すとその手を掴まれ持ち上げられてしまう。
…赤葦の視線が私の体に集まって、思わず赤葦から目をそらす。
見ていられない、自分の体を見てる彼の顔なんて。
「そんなに恥ずかしがられると、いじめたくなるね」
そう言って彼は片手だけで私の手を掴み、私の体に触れ始めた。
滑るように優しく。
いじめたくなるとか言っても、痛くはしない、激しくはしない。
…赤葦の性格がよく出ているのかもしれない。
「はぁ…っん、やっ…」
赤葦の手はだんだん上に上がって来て、ゆっくり私の胸に触る。
触られるたび体がビクビクしてしまって、かなりやばい。
「…敏感だね」
「…っ!ちが…っ!んっ」
反抗したくても反抗出来ないくらい私はもう、
赤葦に溺れてきている。