第3章 ♢少女漫画以上のことを【月島蛍】
意地悪だ。
最高に意地悪だこの人。
月島くんのキスはどんどん深くなっていって、しまいには舌が口の中に入っていった。
苦しくなって彼の胸を叩くけど、その手は簡単に掴まれ両手を頭の上で彼の片手によって動けなくされた。
…まるで拘束されてるみたいに。
人に見られているかもしれない恥ずかしさと、月島くんに拘束されながらキスをされているせいで、もう頭の中は限界だ。
「んっ、んっ…」
角度を変えながらされるキスもやめる気配がない。
口の中が熱い。
触れられている手もすごく熱い。
…なんだか、犯されてるみたい。
「……前田さんって変態だね、こんなことも受け入れちゃってさぁ?」
そんなことを言われ手も口も解放されると、私は腰が抜けてしまいそのまま崩れ落ちる。
足に力が入らない…。