• テキストサイズ

甘い甘くない甘い【ハイキュー】

第1章 *とっくに普通以上だったよ【国見英】




「じゃぁ、英語からやろうか」



国見くんは部屋の真ん中に置かれた折りたたみ式の小さめの机に、ポンっと英語の教科書を置いた。


あぁ、本当に英語嫌い。

並べられたアルファベットを細い目で見つめた後、ルーズリーフを出した。



ここからこの教科書に載ってる問題と戦わなきゃいけない…



「…っ、……え??」



指に冷んやりと冷たい温度。

シャーペンを手に取った瞬間、国見くんが私の指に触れた。



「えっ、なに…」



なにドキっとしてるんだ、私。

というか国見くんも国見くんだ。
なんで私の指に触れたの。



なんで今も触っているの。



「前田の指、ずっと、細くて小さいなって思ってて」



いや、ずっと、ってなに。

ずっと見られてたなんて思うと恥ずかしさで顔が熱くなる。



たかが指。
しかも相手は国見くん。




/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp