第3章 ♢少女漫画以上のことを【月島蛍】
なんでこんなことを月島くんに話さなきゃいけないんだ?
でもこれ話すノリだ。
絶対バカだって思われるよねぇ…。
思わずため息が出そうになったけど、なんとかこらえて話を続ける。
「ちょっと非現実的だから、憧れるみたいな…」
あああ、なんだか恥ずかしくなってくる。
月島くんはある意味笑いながら、私の話を聞いてる。
「ふーん。前田さんバカそうだもんね」
ほら言われた。
絶対バカって言うと思った!!
月島くんってかなり意地悪だ!!
山口くんはなんであんな月島くんのこと好きなの!!
「バカじゃないし!いいじゃんか、憧れるくらい!」
必死に反抗してみる。
なんだかもう、こんなことを話してる恥ずかしさも消えた。