第13章 ♢純情すぎた。【黄金川貫至】
◯おまけ
「黄金〜、お友達大丈夫だった??」
「滑津先輩!!!大丈夫だったみたいっス!!!」
あれから数日後、あの時薬をくれた滑津先輩に声をかけられた。
女の人で思いついたのが先輩しかいなく、慌ててクラスまで走って行ったのだ。
「なに?なんの話?」
「黄金のお友達の女の子のために、私のところまで薬をもらいに来たって話」
二口先輩が会話に入ると他の部員の人まで近くに寄ってきた。
なになに?黄金と女の子?なんて、いかにも周りは面白がっている。
「黄金川くん、女の子お姫様抱っこして保健室運んだんだもんね、クラスの子から聞いたよ」
「黄金がお姫様だっこ!?」
笑い転げる二口先輩と、隠しながらも笑ってる青根先輩。
なんだか恥ずかしくなるので出来るだけその話は振らないで欲しかったがもう遅い。
「やめてくださいよおおおお!つ、つい必死で!」
「で?お姫様抱っこした感想は??」