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甘い甘くない甘い【ハイキュー】

第13章 ♢純情すぎた。【黄金川貫至】




「よし!着れたな!」


黄金の優しさに心がポカポカする。
ジャージを着たおかげで暖かさが増したのもあると思うが、黄金の優しさが私にはすごく嬉しかった。


「よし、じゃあ動くから捕まってろよ!」


黄金がそう言って立ち上がる。
動くから、とはどういうことだろうか。


一度思考が停止したが、次の瞬間黄金の腕が私の足の下に入りふわっと体が浮いた。私の足がぶつからないよう机を前に出し、背中にも手が回る。



「えっ、ちょ、黄金…!」


「大丈夫!落とさないから!!!」



黄金はその大きな体で軽々と私を持ち上げ立ち上がった。
あ、これは動けないと言った私を保健室に運ぼうとしているってことで間違いない気がするのだが、突飛なことをしてくれる。


そうか、だから肩にかけるだけじゃなくてジャージの袖まで通させたんだ、ジャージが落ちないように。



「お、重いでしょ!?お、おろして…!」


「ん?重くないぞ!出来るだけ急ぐから捕まっててくれ!」



もう何を言っても無駄だと思った私は大人しく黄金の首に手をかけた。



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