• テキストサイズ

甘い甘くない甘い【ハイキュー】

第12章 ♢ストレートと不器用。【白布賢二郎】




そんな感じで教えていると、もうクラスには誰も残ってなくて、俺とシホの2人だけになっていた。

気付けば時間も1時間半ほどすぎて、空はオレンジ色に染まっていた。



「ん〜!ちょっと休憩!」


「ん、」


ぐ〜っと伸びをする彼女。手に持っていたシャーペンを置いて、ふと窓の外を向いた。

…彼女の横顔はとても綺麗だった。



「…五色と仲良いの?」


「ん?五色くん?ん〜どうだろ、悪くはないと思うけど」


「あっそ」


「聞いてきたくせに冷たいね!?」



口を開けば五色のことを聞いてしまう俺。アホみたいに気にかかってる。

別に五色とこいつが仲良かろうが悪かろうが、俺には関係ないし、どうでもいい。どうでもいいはずなのに。



「…この前会ったばっかりのくせに、連絡までとって、五色のこと好きかよ」



なんとなく溢れてしまった言葉は、戻すことができなくて。
なんだこれ、何言ってんだ俺。


やってしまったと思ったのも束の間、シホはキョトンとした顔で俺のことを見ていた。





/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp